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キアゲハの帰郷? [日々のキルト]

今日、不思議なことがあった。午後ふと見るとバルコニーをひらひら舞う蝶の影。いそいでのぞくとこれがまた一匹のキアゲハなのだ。その蝶は、10日ほど前、キアゲハが羽化した、イタリアンパセリの鉢のまわりや、私ののぞいているすぐ前や、そのあたりのいろんな鉢の上をひらひらと舞いあるき、セージの花の蜜を吸ったりして、10分くらいもバルコニーから離れず、とうとう例のイタリアンパセリの鉢にとまって、まだわずかにのこっている葉のあちこちに、卵を生みつけている。(そこにはこの間ぬぎすてられたサナギのからがそのままくっついている)。蝶はそれからもジョウロの柄にとまったり、朝顔の花を訪れたり、ククミスの葉にとまったり、網戸の傍を舞ったりとかして…なかなか立ち去らない。何度か空高く飛び去ってもまた舞い戻ってくる。合計15分くらい散歩?しただろうか。

 どうもあれは自分の生まれ故郷へ舞い戻ってきた、例のキアゲハみたいに思えてくる。あれは3兄弟でなく、姉妹だったのかもしれない…とか。蝶が生まれた場所に卵を生みに戻って来ることはあるのだろうか。まさか!と思ってネットで調べてみた。そしたら、そんな例が当たり前みたいに挙げられていて、おどろいた。
この前、羽化したのが今から9日前だったから、あの蝶の寿命としてもそろそろ終わる頃だし…。それにあの羽化した場所の近くばかりを、しきりに飛び回っていたし…。手を出したら指にとまりそうな感じだったし…と、蝶と心が通じたような気分で、いろいろ心を遊ばせているのはたのしい。固体識別ができなくて残念だが。

 それにしても、ネットで見ると、90個余りの卵からうまく成虫になる蝶は、統計的にはわずか0.6匹という数字が出ていた。自然の状態では、200個近くの卵からわずか一匹くらいというわけ?よほどついてなければ生き残れないわけだ。
 この夏はキアゲハに始まり、キアゲハに終わった感じ。だが今日の卵がまた孵化したらどうしよう?ほとんど食草ものこってないし。

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