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相沢正一郎さんの会 [日々のキルト]

昨日の午後、詩誌「ホテル」と「ヒポカンパス」の同人たちが集まって、今回H氏賞を受賞した相沢正一郎さんをお祝いする会を開いた。新宿のエルザというイタリアレストラン。こじんまりした感じのいい店だった。司会は根本明さんと岡島弘子さん。17名での気楽な楽しい会だった。みんなから相沢さんは謎の人と思われているらしく、ひとりひとりが彼に訊きたいことを質問するのだが、いろんな問いや答えが出てきて笑い声がよく起こった。詩集には台所が始終出てくるが、彼は料理の達人なのかとか。(かたわらの奥様がいい答えを出してくれました!秘密ですが)。野村喜和夫さんがずいぶんきわどい質問をしたり…。

私は彼が子ども時代に特に好きだった本や、さいきん面白かった本について質問。最近の本ではアゴタ・クリストフの『文盲』、また自分の子ども時代にではないが、その後子どものために読んであげたいろんな国の『民話』が心に残っているとのこと。

このように同人たちから親密な雰囲気で祝われる相沢さんは、いい仲間をもっておいでだなあ…と、いまさらのように感じる。「ホテル」はもう19年も続いている同人誌。そして私と岡島さんと受賞詩集の表紙の絵の井上直さんは「ヒポカンパス」の仲間で、これは2年間の長編詩同人誌なので、あと2号で終刊になる。

最後に出されたデザートのショートケーキを、水疱瘡で出席できなかったお嬢さんのためにと、大切そうに抱えて帰る相沢さんの姿が印象的。そして(彼はやっぱり謎の詩人だなあ…)と内なる声。

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