サビという馬 [詩作品]
サビという馬
サビという馬のこと知ってるかい
ある日岬にひとりっきりでやってきた
暗い目をした三文詩人
あいつといっしょにいた馬さ
裏切った恋人や動物のこと
たった三つの小さなうたを残しただけ
ほかには何も残さなかった
笛だけがあいつの持ちものだった
サビという馬のこと知ってるかい
岬の小屋で三文詩人の死ぬ日まで
いっしょに暮らした馬のことさ
あいつの笛をききながら
サビという馬のこときかないかい
風のなかで岬の小石に打たれていた
激しいあいつの心を知っていた
サビの行方を知らないかい
(これも堤政雄さんによる作曲。私はとても好きな曲だ。いまフランス在住のミュージシャン、遠藤トム也さんもこの歌をレパートリーにしていたが、三文詩人という言葉に違和感があるという。今は通じないかもしれない表現だが、あってもいいではないかと思う。ちょっと埃くさい感じがしてそこがいいと自画自賛。もっとも仏語に訳すとどうなるのだろう?)
サビという馬のこと知ってるかい
ある日岬にひとりっきりでやってきた
暗い目をした三文詩人
あいつといっしょにいた馬さ
裏切った恋人や動物のこと
たった三つの小さなうたを残しただけ
ほかには何も残さなかった
笛だけがあいつの持ちものだった
サビという馬のこと知ってるかい
岬の小屋で三文詩人の死ぬ日まで
いっしょに暮らした馬のことさ
あいつの笛をききながら
サビという馬のこときかないかい
風のなかで岬の小石に打たれていた
激しいあいつの心を知っていた
サビの行方を知らないかい
(これも堤政雄さんによる作曲。私はとても好きな曲だ。いまフランス在住のミュージシャン、遠藤トム也さんもこの歌をレパートリーにしていたが、三文詩人という言葉に違和感があるという。今は通じないかもしれない表現だが、あってもいいではないかと思う。ちょっと埃くさい感じがしてそこがいいと自画自賛。もっとも仏語に訳すとどうなるのだろう?)